この碑は顔真卿四十四歳、壮年の充実した時期の階書碑である。 同じ階書の作品といっても、時代や書者の個性によっていくつかの大きな書風の流れ・様式に分類することができる。 その中にあって、顔真卿の書法『顔法』は人目でそれとわかる独特の様式を備えており、一つの大きな流れを形成している。